外に向けて一歩

「少し、何か食べたら?食べたいものは無いの?」
「貴女の好きなお菓子、買って来てあげたのよ」

ドア越しに母が言いますが私は
「何もいらない」
「食べたくない」
とドアも開けずに答えていました。ライブチャット

私の失恋を母は分っていたようです。
嘘が苦手ですぐ表情や態度に出てしまう私。
特に自分を生み育ててくれた親は余計に感じる事でしょう。

ずっと部屋のドアを閉めたまま、ぼんやりと過ごしていました。
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とベッドから起きてもすぐに横になってしまう。
私の失恋はかなり「重症」でした。

放っておいて欲しい私の気持ちを察して、母もそうしてくれていたのですが
ある日、私の部屋の中に入ってきました。
・・・部屋の鍵を開けて。

「失恋に効く薬なんて無いんだから。ママだって経験があるんだから分るけど、自分から外に出て行く頑張りも必要よ」

そういわれました。
そして無理やりケーキを食べに行こうと外に連れ出された私。
外に行くとなると、それなりに化粧や服といった「身なり」は整えるものです。

久しぶりの外はとても疲れましたし
「早く帰りたい」という気持ちにもなりましたが、
心の何処かで「出てきて良かった」という気持ちが芽生えていたのも確かです。

失恋から立ち直るには先ずは自分自身で、外に向けて一歩を踏み出す事が必要なんですよね。

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